2008年8月27日に開催されたオープンソリューションフェアにおける講演で使用したプレゼンテーション資料です。
製造プラント、計装システムに浸透したクライアント・サーバシステム。それは多様な機器を統合し、システムを最も効率的・効果的に稼動させ、そして、そのパフォーマンスを最大限に発揮させます。キーワードは「見える化」
弊社は、このようなシステムの導入に際して、豊富な経験によりお客様を総合的にご支援します。
製造プラントや計装システムは、従来から使われてきたDCSとPLCの混在や、メーカの混在は当たり前の世界です。そのような状況に対して、さまざまな装置の状態把握やコントロール、データの収集等、システム全体の集中管理の必要性が高まってきています。
PLCや計測機器の違いを吸収するOPCサーバ
OPCサーバはイーサネット等でつながるさまざまな機器の仕様の違い、言わばデコボコを平らにならし、OPCクライアント側から見た一定のインターフェースを提供します。このためOPCクライアントは、Visual BasicやC++のような一般的な言語で、簡単なOPCインターフェースを用いてプログラミングすればよく、PLCの違いや、計測機器の違いを意識することなく使用することができます。
見える化を実現するPIMS
PIMSとは広義のSCADAのひとつであり、データのロギングや蓄積、そしてシステムの管理に必要な見える化(可視化)を実現します。見える化の目的は、システムの集中管理による効率的な運用、緊急時の状態把握や即応性の確保、そしてシステム・パフォーマンスの最大化です。PIMSサーバはOPCサーバの一種のクライアントと位置づけられます。ユーザの管理端末は、PIMSサーバのクライアントであり、グラフィカルなユーザインターフェースによって視覚的な管理が行えます。
システムの規模が大きくなるにつれて、OPCサーバを増設することができます。上記の例はデータロギングシステムにおいて、これまでプロセス制御と駆動制御を一台のOPCサーバで行っていたものを、駆動制御専用のOPCサーバを分離させる例です。PLCや計装機器は現場LANでつながっており、新たなサーバーを駆動系として増設し、左のロギング用のサーバにデータを送出します。この場合クライアント側には影響することはありません。
サーバとPLCや計測機器との通信はイーサネットのソケットサービスを用いて簡単に行うことができます。
展示デモの内容
UT551 温度調節計のPV(入力値)、SP(設定値)、モード(AUTO/MAN)の内容を、ソケット通信でPLCに取り込む(ラダ―プログラム)
μR10000 記録計のPV(入力値)を、ソケット通信でPLCに取り込む(ラダ―プログラム)
パソコンソフトFA-Server でPLCのデータを、収集することで複数のパソコンで表示できます。
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[V1.01A-03]